ROME
今かなりおすすめドラマ「ROME」。
こんなおもしろい歴史ドラマがあったなんて、と感動しました。
タイトルが「ローマ」という幅の広いものなのですが、
なんとなくカエサル中心のストーリーなのかなと思っていました。
でも、カエサルはローマの1つの駒にすぎないというか、とりあえず主役ではございません。
メインはこのおっさん2人です。

右がルキウス・ヴォレヌス。ローマ軍の百人隊長で、最初から最後までまじめな男です。
左がティトゥス・プッロ。ヴォレヌスの部下の兵士で、最初はどうしようもない荒れた奴ですが、
義理人情に厚く、憎めないイイ奴なんです。
カエサル〜オクタヴィアヌスの時代を生きたこの2人が、
うまく歴史の重要な部分に絡んで、ストーリーがすすんでいきます。
最初は主要なキャラも多く、ついていくのが大変でした。
カエサル、ポンペイウス、オクタヴィアヌスにアントニウス、クレオパトラと、
有名どころのストーリーは、脚色もありつつまあ歴史どおりなので、
普通の歴史モノとして見れるのですが、
むしろおもしろいのはメイン2人(ヴォレヌス・プッロ)やカエサルなんかより強い女性たち。
特にカエサルの姪で、アントニウスの恋人アティアと

カエサルの愛人で、ブルートゥスの母でもあるセルウィリア。
この2人の、長期にわたる女の戦いはかなりの見応えです。
アティアはもう典型的ないや〜な女なんですけど、そこが魅力的というか、
むしろその潔さに好感が持てるというか、とりあえず私は好きなキャラでした。
ラストも「えっ、この人主役だったっけ?」みたいな、かっこよさです。
顔も性格も「The OC」のジュリー・クーパー似です。
有名どころなキャラクターも、それぞれ深く知ることができておもしろかったのですが、
いちばん驚いたというか見方が変わったのが、カエサル暗殺で有名なブルートゥス。
↓左側のなにやらそそのかされてる人です。

この作品では、かなりかわいそうな人なんです。
周りの期待やら重圧やらで、いいように利用されてしまった感があるブルートゥスさん。
そこそこできるいい子なのに、運がなかったというか、ちょっと気の毒な人生だなと。
カエサルは、暗殺されるぐらいだから悪人・暴君なんだろうという考えでしたが、
民衆を大事にし、敵にも心が広く、どちらかといえば独裁者には向いてないんじゃないの?
というような人間に描かれてました。
久しぶりに高校の世界史の教科書を開いてみたら、カエサルに関しては、
「元老院を軽視し、独裁を始めたため暗殺」 というように書かれてました。
元老院って、まあ国会みたいなもんで、頭のかた〜い定年過ぎたような人たちに、
グチグチ言われるわけですよ。もちろん若い人もいますが。

興味深かったのが、カエサルとその奴隷ポスカの関係。
完全な例外のない上下関係だと思っていたけど、奴隷にもいろいろ種類があるようで、
ポスカのような賢いギリシャ人の奴隷は、カエサルにもがんがん意見をいいます。
身の回りの世話だけでなく、そういう役割を持った奴隷もいたようです。
アティアやセルウィリアの奴隷は、友のようでもあり母親のような存在でもあり。
ローマ人と奴隷の関係、お勉強になりました。
カエサル後(いやカエサル時代からもだけど)メインキャラの、
オクタヴィウス(その後、カエサルの養子となって名前はオクタヴィアヌスに)。
この作品で唯一、少年期と青年期で演じる方が変わるのですが、
少年期を演じるのが、
「マスター・アンド・コマンダー 」でかわいい少年兵役だったマックス・パーキス。

これが、小生意気な少年でかわいいんです。
↑もうすでに顔が生意気なカンジでしょ?
キャラの濃い母アティアの息子で、いろいろ苦労したせいか、
ローマの内乱時代に権力の近くにいた、というこれまた濃い環境のせいか、
途中から(最初から?)性格がひねくれ始めてきます。
このオクタヴィウスが襲われているところを、偶然通りかかったヴォレヌスとプッロが助け、
命の恩人となった2人は、オクタヴィウスはじめ全てのキャラと絡んでいくようになります。
まあいろいろとありまして、突然オクタヴィウスが成長して青年期。
演じるのは「プライドと偏見」でビングリー役だったサイモン・ウッズ。

私のマックス君が成長しちゃった...
と嘆いていましたが、そこは同じオクタヴィウス。
小生意気な少年から、小生意気な青年にかわっただけで、私を楽しませてくれました。
仏頂面で淡々としゃべるオクタヴィアヌスは、かわいさゼロですが、政治家としてはすごい。
というより、カエサルに比べて決断が非情なカンジ。
腹心アグリッパとマエケナスとのやりとりもおもしろいんで注目。
前半は、カエサルのガリア遠征中やポンペイウスとの戦いなど、戦闘シーンがあるのですが、
後半ではフィリッピの戦いぐらいで、アクティウムの海戦なんかは、ほぼスルー。
シーズン3とか5までいってもいいんで、有名な戦いは見たかったですね〜。
シーズン2(全22話)で、制作費200億円以上かかったから、それ以上は厳しかったのか...
後半メインになってくるオクタヴィアヌスが、あんまり戦いが得意じゃなかったからなのか。
歴史ドラマらしい戦闘シーンもあれば、泣けるシーンもあるんです。
それが主役2人の友情。
ヴォレヌスは冷たい男なんですけど、そんなヴォレヌスがプッロの危機を救うシーン、
シーズン1の最後の方だったかな、超泣けます。
そんな2人の熱い友情シーンは何度か出てきますので、泣いてください。
そして、ユーモアもいっぱいです。
史実にこの2人が関わって、すごいことになってたり♪
クレオパトラのネタはかなり笑えました。
てことで、レンタルもしてると思うんで見てみてください。
でもR-15指定ですのでご注意を。私でもちょっと刺激的...